「日本文具大賞2018」のアイディア受賞商品から文具業界を考えてみた。
近年、街の文房具屋さんを見なくなったけど、なぜだろう?
東急ハンズやロフトなど、主要駅には文具グッズ系専門店が軒を連ねているが、ターミナル駅周辺以外では、街の文房具屋さんは激減している。都心でも同様に街中の文房具屋さんは見なくなってしまった。
「アスクル」や「たのめーる」などのオフィスカタログ通販がマーケットを奪ってしまったということだろう。
また、ローカルでは、客は街の文房具小売店から、イオンモールやアリオなどの大型ショッピングモールに流れている。ほかの店舗も同様。。。
データを見てみる。
紙・文房具小売業の店舗数と販売数の推移
紙・文房具小売業の一店舗当たりの販売額と売り場面積の推移
店舗数は激減している。
急速に姿を消しているのは、小学校近くに多くあった従業員1人~2人規模の零細店。
しかし、店舗は大型化し一店舗あたりの販売額は増え、売り場面積も増大している。
IT化が進み、書籍、文具のリアル店舗は減少。
会社の経費削減もあって、文具は必要最低限に支給されているという現状。
一方、文具業界もだまっちゃいない。
アイディアを詰め込んだオリジナル商品を生み出し、需要は伸びているのだとか。
確かに、ハンズやロフトをうろつくと、「へー!」と驚く商品に出会う。
そんなアイディア商品の最高峰(!?)ともいうべき、「日本文具大賞2018」の受賞作品を調べてみた。
日本文具大賞2018 グランプリ 「機能部門」
「キッター」(オルファ)
カッターの刃を隠してこ子どもにもより安全に
ありそうでなかった、アイディア商品。
今までは、カッターの刃がむき出しでちょっと怖かった経験も。
しかも、「刃を折って使う」ので、さらにちょっと危険。
なんて声を生かし、子どもにもなるべく安全に使ってもらえるように開発。
デザインもシンプルで、カッターに見えないのでGOOD!
日本文具大賞2018 優秀賞 「機能部門」
「himekuri」(ケーププランニング)
毎日日めくり。付箋加工切手サイズでシンプルに。
1年365日のすべての日が「日めくり」となっており、すべて付箋加工してあります。
切手サイズの小さいものなので、「この日は。これ!」とシンプルに書いて、スマホやPCに貼っておくとスマートかもしれませんね。デザイン性も高く、インテリアとしてもGOOD!
日本文具大賞2018 優秀賞 「機能部門」
ウェラブルメモ(コスモテック)
これは便利!ありそうでなかったウェアラブルメモ
”いつでも どこでも かける おもいだせる”♪
腕に巻き付けて使用するシリコンバンドのウェアラブルメモ。
上司に呼び出されたときは、「紙とペン」でメモる。というのが常識でした。(今の若者はどうなんだろ。。。)
でも、とっさによばれたり、メモ帳が見当たらなかったり、ペンもなかったり。
また、作業しながらだとなかなかメモれなかったり。。。
そんな状況を払拭する、巻き付けるメモ!
油性ペンやボールペンで書いても消しゴムで消すことができて、しかも水に濡れても消えないし剥がれない!
これはすごい!日本文具大賞2018 優秀賞受賞商品!